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頭部伝達関数(HRTF) 〜プログラム付〜イメージ

頭部伝達関数(HRTF) 〜プログラム付〜

島田 正治、杉山 精、穗刈 治英
¥5500 オンデマンド(ペーパーバック)
¥5500 電子版(PDF)

内容紹介

HRTFはHead Related Transfer Functionの頭文字であり、頭部(に関連する)伝達関数と訳され、被験者の外耳道におけるある1点で測定された音圧に対する、被験者が存在しない頭部中心位置で同じ音源を用いて測定された音圧の比(伝達特性)を示している。左右両耳のHRTFによって音像を知覚するのに用いられる。すなわち、HRTFは多数のスピーカやステレオイヤホンを用いて3次元空間仮想サウンドシステムを構築するために重要な物理特性である。
本書では、HRTFが頭部形状伝達関数(HSTF)と耳介部形状伝達関数(PSTF)と胸部形状伝達関数(CSTF)の積で表されることを示し、波動方程式から求める伝達関数の導出方法を記述している。さらにHRTFの歴史、活用法、ダミーヘッドを用いたHRTFのデータ収集、耳介部ありなしの影響の考察、HRTFに関する参考文献集、および、付録として球関数と扁平回転楕円体関数の導出方法を示した。
なお、本書に記載のプログラム、データ、図面は指定のURLから入手できるようになっている。

 

書籍の情報

単行本 272ページ
発行 2014年6月30日
ISBN 978-4-908520-10-5
サイズ A4