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サイバー創研の研究員が見る最新動向のコラムです。

携帯電話産業における循環型ビジネスモデル

コラム「修理する権利」の中で紹介したNordic Councilのレポート(Circular Business Models in the Mobile Phone Industry  by David Watson, Anja Charlotte Gylling, Naoko Tojo, Harald Throne-Holst , Bjørn Bauer and Leonidas Milios )の要約の翻訳を以下に掲載します。レポートはthe Creative Commons Attribution 4.0 International licenseを宣言した著作物です。

“This translation was not produced by the Nordic Council of Ministers and should not be construed as official. The Nordic Council of Ministers cannot be held responsible for the translation or any errors in it”.

 


修理する権利

米国では「修理する権利」の法制化が議論されていて、いくつかの州では既に議会での合意が得られているようです。「修理する権利」では、消費者が家電製品等を修理できるように製造者に対して修理マニュアルと修理部品の提供、さらには修理しやすい製品の設計を求めています。製造者側は安心・安全の観点からどちらかというとこの要求には否定的ですが、欧州においても「修理する権利」はエコデザイン指令の中で検討されています。(例えば、https://www.positive.news/economics/claiming-the-right-to-repair/)グリーン政策、循環経済の実現等が政策としての位置づけですが、消費者は経済性の観点でだけ権利を求めています。関連して北欧3国の携帯電話に関する循環経済のレポートがNordic Councilから公開されています。携帯電話産業における、修理、再生、中古販売、製造業者との関係、課題などがよく分析されています。(David Watson, et.al “Circular Business Models in the Mobile Phone Industry”, Nordic Council of Ministers, TemaNord 2017:560)

さて、最近ではデスクトップPCは10年以上問題なく動き、その寿命は基本ソフトウェアのサポート期限、例えば2020年に終了するWindows 7、一方、スマートフォンは搭載されているAPUの性能が十分に上がったので、その寿命は性能問題ではなく搭載されているリチウム電池の劣化度合で決まるようです。現在はインターネットによってほとんどの製品の修理方法が実演解説つきで公開されています。必要な工具、部品もインターネット通販で容易に手に入ります。(例えば、https://jp.ifixit.com/)専用工具があれば細かい作業を注意深く進めてスマートフォンに固定された電池の交換ができます。但し、安心・安全の観点で触れることができない部分もあるので家電製品等での修理する権利の行使は要注意です。プラス、メーカー保証も無くなります。修理の権利についてはOpen Repair Allianceがコンソーシアム活動を進めています。

 

藤井伸朗:NTT研究所、NTTグループ会社において通信網オペレーションシステム等の研究開発、国際標準化に従事。2014.7よりサイバー創研に勤務。電子情報通信学会フェロー。


農業ICTの最前線

千葉県のある圃場(田んぼ)は、一見、昔と変わらない風景ですが、現地に行って実際の話を聞くととても農業とは言えず工場という感じでした。

【水の自動管理】

田んぼの水回りは、以前は毎日お百姓さんが見回りをして、水量の調整をしていました。

ところが、今回訪問した田んぼのまわりには、水深センサや湿度センサが設置されています。田んぼの下には、田んぼ全体に水を供給するパイプが埋め込まれています。センサで水分の不足を検出した場合、自動的にパイプから水が供給されます。


低軌道(LEO)衛星、再び

5月23日夜(米東部時間)にSpaceX社がFalcon 9で60機もの通信衛星を打ち上げた。これらの衛星は、高度約300km~1,350kmの複数の軌道に展開を計画する低軌道衛星通信システムの先遣隊となる。一回の打ち上げで60機もの商用衛星を軌道投入するのは、極めて異例と言えるが、計画全体の衛星機総数は12,000機と言うから本当に驚くのはこれからだろう。

Space X社の計画に限らず、このところ低軌道(LEO)に大量の衛星を投入して通信サービスを行う計画が一種のブームになっている。こうした衛星網はLEOコンステレーション、数が多いものは特に、LEOメガコンステレーションと呼ばれている。ソフトバンクが10億ドルもの出資を決めたことで有名なOneWebを始め、Telesat(カナダ)、LeoSat(米)などがその代表格だ。

1990年代の衛星通信の状況をご存知の方から見ると、 “いつか来た道か?”と思われるであろう。当時、いくつものLEOコンステレーション計画が勃興したものの、ほとんどが事業化前に消えていった。わずかに生き残ったのがIridium、Globalstar、 Orbcommの3社で、そのいずれもがチャプター11入りを経て現在に至っている。ビル・ゲイツ氏とクレイグ・マッコー氏(AT&Tワイヤレスの前身を築いた携帯電話富豪)の2人がバックについたTeledesic社ですら事業化には至らなかった。


アニマル・ウエルフェア

農業IoT関連の調査をする中で「動物福祉」という用語に出会った。動物愛護だけの観点ではなく、幅広く動物を保護(protection)の観点で、各国での取り組みがAnimal Protection Index(API)により評価されている。APIはAランクからGランクまであり、日本はDランクにある。Aランクとされる国は、英国、スイス、オーストリアおよびニュージーランドである。ランク付けのための評価項目は、(1)動物保護の認識、(2)ガバナンス構造とシステム、(3)アニマル・ウエルフェア標準の適用、(4)人道的な教育の提供、および(5)関係者相互のコミュニケーションと意識の向上である。対象はペット、家畜から野生動物まで全ての動物が対象となっている。


本には人柄が表れる

最近出版された「こうして不動産ビジネスが始まった! NTT都市開発の誕生物語」の著者の早乙女立雄さん。

会社の立ち上げ時から関わられた貴重な体験をまとめておきたい、と、出版を決意されました。


「世に残しておきたい」をかなえる出版

園田さんのご本の打ち合わせにうかがったある日、
「兄です」と紹介していただいたのが、吉原健一さんです。


何歳からでも遅くない

社員の親戚の園田康子さんがつくられた
「おひとりさまの おうちで 健康バイキング」

周りの人たちに健康でいてほしい!

そういう思いで作られた本で

薬膳の知識をベースにした、日々の食材選びに使えるようになっています。


生きがいとしての本づくり

経験豊富で知恵もたまっているのに、世間で決められた年齢で引退するのは社会にとってもったいない!

本人たちも好きなことを仕事にしているので、続けたい!

そんなベテランがベンチャー起業したのがこの会社です。


電話の先はコンピュータ

その昔、米国に出張したとき、多くのホテルの部屋の電話システムに留守録音機能がついていることに驚かされた。

相手が不在だと、録音された音声で、「メッセージを入れてパウンドキーを押してください」と言われ、当時はパウンドキーが何かよく解らずうまく録音できなかったことを思いだした。

現在は日本の航空会社のコールセンターに電話すると録音された音声で質問されて、何度か電話機のボタンを押した後に用件を扱ってくれる電話にたどり着くことができる。

ここにもAI(音声認識と文脈の機械学習)が入ってきていて、先日米国の航空会社に予約の変更で電話したところ、英語を話すコンピュータと会話をさせられてしまった。

目的のオペレーターにたどり着けたが、最初は私の英語でたどり着けるかと不安でいっぱいだった。

電話機のボタンを押すことなく、全て会話で進行する技術の進展に驚いたところである。


世界のLTE事情

LTE技術が着実に普及しています。現在は海外どこにいってもLTEが使えます。海外の通信キャリアによって利用できるLTEバンドは異なりますが、各バンドをサポートするスマートフォンを持っていれば問題なく使える状況にあります。エリクソン社の調査によると現在、世界の携帯契約数は80億件でLTE契約数はその中の約30億件です。2023年には携帯の契約数が91億件に伸び、その中の50億件がLTE契約です。私の場合は、国内ではMVNOのsim、アジアではインドネシアのTelkomselのsimPATI、欧州ではorangeのmobicarte-simを利用しています。simPATIはアジア圏で、mobicarte-simは欧州・北米での安価なデータローミングを提供しています。

LTE


社会人における教育研修のあり方について考える

1.学生と社会人の違いと学び”

学生と社会人の違いを「責任」の言葉で表すのであれば、次のようにとらえることができるでしょう。

学生は“自己責任”、社会人は“全体責任”

学生時代は主たる相手に同年の仲間が多く、仲の良い者同士で行動することも多いでしょう。そして、その行動の中で起こした失敗に対する責任は、ほとんど自己にあります。一方、社会の行動の中で起こした失敗に対する責任は、全体責任になります。これは、企業においての経営活動に多くのステークホルダ(利害関係者:顧客、従業員、株主、地域社会など)が係るためです。ステークホルダには、年代、性格、上下関係等のそれぞれ異なる人と付き合うことになります。中には苦手と思える人とも付き合わざるを得ないこともあります。そのような中で失敗せずにうまく仕事をこなすには、「コミュニケーション力」が大切になります。
責任以外の大きな違いとして、次のことがあげられます。


IoTのインタオペラビリティについて

センサ・アクチュエータインタフェースをWeb検索すると、多くの業界標準が見つかる。
多くは産業用のセンサ・アクチュエータのためのインタフェースであるが、一方でIoT(物のインターネット)の検討が進められている。


人工知能技術を使いこなすために(1)

人工知能技術とは一体どういう技術か?


物のインターネットの標準化状況(その2)


物のインターネットの標準化状況(その1)