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電話の先はコンピュータ

その昔、米国に出張したとき、多くのホテルの部屋の電話システムに留守録音機能がついていることに驚かされた。

相手が不在だと、録音された音声で、「メッセージを入れてパウンドキーを押してください」と言われ、当時はパウンドキーが何かよく解らずうまく録音できなかったことを思いだした。

現在は日本の航空会社のコールセンターに電話すると録音された音声で質問されて、何度か電話機のボタンを押した後に用件を扱ってくれる電話にたどり着くことができる。

ここにもAI(音声認識と文脈の機械学習)が入ってきていて、先日米国の航空会社に予約の変更で電話したところ、英語を話すコンピュータと会話をさせられてしまった。

目的のオペレーターにたどり着けたが、最初は私の英語でたどり着けるかと不安でいっぱいだった。

電話機のボタンを押すことなく、全て会話で進行する技術の進展に驚いたところである。

よく考えれば携帯電話の時代、質問のたびにボタンを押すのは操作性に難があり、会話で対応は自然の流れであろう。

ここで使われているのはコールセンターシステムで、その中ではIVR(Interactive Voice Response)技術が用いられ、人とシステムの会話を可能としている。

背景には音声認識、音声合成、機械学習による判断が入っている。

調査業務で最新のコールセンターシステムを手掛けるベンダーにヒアリングする機会を得たが、ただただその電話を受ける機能、かける機能、システムの操作性の良さに関心したところである。

コールセンターシステムで進歩した技術はIoTのコアシステムになる勢いであった。

 

藤井伸朗:NTT研究所、NTTグループ会社において通信網オペレーションシステム等の研究開発、国際標準化に従事。2014.7よりサイバー創研に勤務。電子情報通信学会フェロー。


世界のLTE事情

LTE技術が着実に普及しています。現在は海外どこにいってもLTEが使えます。海外の通信キャリアによって利用できるLTEバンドは異なりますが、各バンドをサポートするスマートフォンを持っていれば問題なく使える状況にあります。エリクソン社の調査によると現在、世界の携帯契約数は80億件でLTE契約数はその中の約30億件です。2023年には携帯の契約数が91億件に伸び、その中の50億件がLTE契約です。私の場合は、国内ではMVNOのsim、アジアではインドネシアのTelkomselのsimPATI、欧州ではorangeのmobicarte-simを利用しています。simPATIはアジア圏で、mobicarte-simは欧州・北米での安価なデータローミングを提供しています。

LTE

さて、LTE技術は3GPPの規格ですが、この規格で無線帯域幅を200kHzに狭めて接続数を増やしIoTに利用するNB-IoT規格や、Unlicensed band(例えば5GHz)での利用を目的としたMulteFire仕様が出てきています。LTEという確立した技術を新しい周波数、帯域幅に利用することにより開発バリアが低く、市場の急速な立ち上がりが期待されます。

MulteFire仕様はMulteFire Allianceが3GPPのリリース13をベースに第一版が2017年2月に作成されています。3GPP規格ではPLMN(Public Land Mobile Network)に認証、許可、課金のAAA機能がありますが、MulteFireではPSP(Participating Service Provider)が持ち、また、ネットワークをNHN(Neutral Home Network)と呼んでいます。3GPPの規格をプライベートネットワーク等で利用する上での規格の読み替えを行い対応しています。

MulteFire仕様が3GPPのリリース13に追加したのは、端末(UE)とPSP間の相互認証にIETFのEAP(Extended Authentication Protocol)の利用を推奨していることと、オンラインでサービス登録ができるOSU(Online Signup)サービスを定義していることです。MulteFireの関連仕様はMulteFire Allianceのホームページからダウンロードできます。

 

2020年には5Gがサービスが開始される見込みですが、当面はLTE技術を中心とした各種ネットワーク構築が進むと考えられます。

 

藤井伸朗:NTT研究所、NTTグループ会社において通信網オペレーションシステム等の研究開発、国際標準化に従事。2014.7よりサイバー創研に勤務。電子情報通信学会フェロー。


IoTのインタオペラビリティについて

センサ・アクチュエータインタフェースをWeb検索すると、多くの業界標準が見つかる。
多くは産業用のセンサ・アクチュエータのためのインタフェースであるが、一方でIoT(物のインターネット)の検討が進められている。


物のインターネットの標準化状況(その2)


物のインターネットの標準化状況(その1)